賃貸マンションや分譲マンションなどで起こる水漏れトラブルは、居住者にとって非常に厄介な出来事であり、早急な調査と対応を行うことが重要なポイントのひとつ。
水漏れの原因や場所を特定するためにはどのような調査方法や業者選びを行えばよいのか、初めての水漏れトラブルが起こっても不安にならないための知識をまとめて紹介します。
- マンションやアパートで発生した水漏れトラブルの調査方法にはどのようなものがあるのかについて。
- マンションやアパートで発生した水漏れトラブルを調査する業者の選び方の基準について。
- 賃貸マンションや賃貸アパートの水漏れトラブルの調査費用は誰が払うべきなのかについて。
- マンションの水漏れ調査方法や業者の選び方、調査費用などに関するよくある質問まとめ。
水漏れや漏水トラブルは放置することは状況が悪化する未来しかありません。
賃貸物件の入居者の人も物件オーナーにとってもできるだけ避けたい水漏れトラブルに関する情報をまとめて紹介します。
水漏れトラブルは早期発見と早期対応が被害の拡大を防ぐ重要なポイントなので、万が一のトラブル時に困らないためにもこの記事を参考にしてください。
マンションやアパートで発生した水漏れトラブルの調査方法にはどのようなものがあるのか?

マンションやアパートなどで起こる水漏れトラブルや漏水トラブルは居住者にとって非常に厄介な出来事で、早急な調査と早急な対応が必要になります。
水漏れトラブルは原因究明ができない限り、どんどん状況が悪化するので水漏れに関する相談があった場合は、できるだけ早く対応するようにしてください。
一般的に水漏れが発生した場合に行われる調査方法に何があるのかというと、
- 目視調査(視覚的な調査)
- 触診調査(手で触れて確認する方法)
- 散水調査(放水試験)
- 発光液調査(蛍光剤調査)
- サーモグラフィー調査(赤外線カメラ調査)
- 内視鏡調査(ファイバースコープ調査)
- 漏水音調査(音響調査)
- 圧力試験(配管の漏水検査)
- 電気抵抗値測定調査(水分計測調査)
目視や触診などの簡単な調査方法から専門機器を使った高度な調査まで、状況に応じて使い分けることが重要です。
水漏れトラブルは早期発見・早期対応が被害拡大を防ぐ鍵になるので、できるだけ早いタイミングで専門業者に相談や調査依頼をするようにしてください。
目視調査(視覚的な調査)│水漏れトラブルの調査方法
マンションやアパートの水漏れ調査は、まず最初に目視による調査からスタートします。
目視調査とは専門家が水漏れの症状を直接目で見て確認する方法のこと。
具体的にどのようなポイントをチェックしているのかというと、
- 壁や天井のシミ、カビの有無
- 壁紙の浮きや剥がれ
- 床や壁面の水溜まり
- 結露や湿気の多い場所の特定
- 配管部分からの水滴やサビの有無
目視調査は非常にシンプルな方法ですが、水漏れの原因となっている箇所の推測をする上でとても重要なことです。
初心者が行う目視調査と経験方法な専門家が行う目視調査では原因特定まで大きく時間が異なるので、ぱっと見て何もないと素人判断することは避けてください。
触診調査(手で触れて確認する方法)│水漏れトラブルの調査方法
目視調査だけでは判断がつかない場合に専門家は触診調査を行います。
触診調査とは、壁や天井、床などに手で触れて湿り気の有無を確認する調査方法のこと。
特にクロス(壁紙)裏や床材下に隠れた水漏れは、目視だけでは発見しにくい傾向があるので、触れることでわずかな湿気や水分を感じ取り、隠れた水漏れ箇所を発見できます。
散水調査(放水試験)│水漏れトラブルの調査方法
を実施します。
散水調査とは、実際に水をかけて水漏れを再現する調査方法のこと。
ホースや専用の散水装置を使用して漏れの疑われる箇所に集中的に水をかけ、建物内部で水漏れが再現されるかどうかを観察して水漏れの原因を特定します。
散水調査は漏水箇所を正確に把握するため非常に効果的であるだけではなく、比較的短時間で原因を明確にできるため現場では多く採用されます。
発光液調査(蛍光剤調査)│水漏れトラブルの調査方法
水漏れの経路が複雑でなかなか漏水箇所を特定できない場合、特殊な蛍光剤(発光液)を使用します。
発光液調査とは、水に蛍光色の薬剤を混ぜて流す調査方法のこと。
特殊な紫外線ライトで発光する液体を使って調査するので、水漏れの経路を目視で追跡することができる特徴があります。
排水管や配水管、雨漏り箇所の特定にも非常に有効的なこともあり、目視や散水では分からない複雑なルートの特定に役立ちます。
サーモグラフィー調査(赤外線カメラ調査)│水漏れトラブルの調査方法
ここ最近、水漏れトラブルでよく利用されるのがサーモグラフィーによる調査です。
サーモグラフィー調査とは、赤外線カメラを使って物体の温度差を画像として判断する調査方法のこと。
水漏れ箇所や湿気がある場所は周囲とは温度が異なるので、赤外線カメラを使うことで壁や天井の内部に隠れている水漏れの有無を調査できます。
非破壊検査ということもあり、壁や床を壊すことなく調査できるだけではなく、非常に効率的な手法として人気となっています。
内視鏡調査(ファイバースコープ調査)│水漏れトラブルの調査方法
壁の内側や配管内など目視できない箇所の水漏れ調査には内視鏡を使います。
内視鏡調査とは、小さな穴や配管内にファイバースコープを挿入して水漏れの状況を画像で確認する調査方法のこと。
配管の内部状況の詳細な診断、ひび割れや配管接続部の劣化だけではなく異物による詰まりなども特定できるので、補修計画の策定にも役立ちます。
漏水音調査(音響調査)│水漏れトラブルの調査方法
水漏れしている配管では、水が漏れる際にシューやザーといった特徴的な音が生じることがあります。
漏水音調査とは、専門的な漏水音調査機器(音聴棒や漏水探知器)を使用して、この微かな音を拾って水漏れ箇所を探す調査方法のこと。
この調査は給排水管が原因となった漏れの検査に非常に有効的で、素早く漏れ箇所を特定することができます。
圧力試験(配管の漏水検査)│水漏れトラブルの調査方法
水道管や給湯管などの配管内部での水漏れを調査する際には圧力試験という方法を用いることもあります。
圧力試験とは、配管内に圧力をかけて一定時間経過後に圧力が維持できるかを確認する調査方法のこと。
圧力が下がれば配管内部で水漏れが起きている状態だということ。
給水管や給湯管などの配管の漏れ確認にはこの方法が確実で、修理が必要であるかどうかを明確に判断することができます。
電気抵抗値測定調査(水分計測調査)│水漏れトラブルの調査方法
専用の水分計や電気抵抗計を使って壁面などを調べることで、水漏れや湿気の範囲を正確に測定できます。
電気抵抗値測定調査とは、壁や床に含まれる水分量を数値として確認する調査方法のこと。
壁紙の表面からの確認ではなく、内側にどれだけ水分が浸透しているかを数値的に評価できるので、被害範囲や修理方法を決定する際に役立ちます。
専門業者は複数の調査方法を状況に合わせて組み合わせて使用することで、水漏れや漏水トラブルの原因を早期に判断して被害の拡大防止につながるということ。
修理工事の規模や費用を適切に把握することができますので、素人判断で不要だと安易に考えずに早急な対応を行うようにしてください。

マンションやアパートで発生した水漏れトラブルを調査する業者の選び方の基準は?

マンションやアパートで水漏れが発生した場合は適切な調査を行って、原因や漏水箇所を的確に特定することが重要です。
しかし水漏れ調査を依頼する業者を選ぶ際にどのような基準で選定すればよいのかわからない人も多いのではないでしょうか。
具体的にどのような基準で業者選びを行えばよいのかというと、
- 専門性・技術力がある業者を選ぶ
- 迅速な対応が可能かどうかで選ぶ
- 明確な料金体系を示している業者を選ぶ
- 説明が分かりやすく丁寧な業者を選ぶ
- アフターサービス・保証内容を確認する
- 第三者の口コミや評判を参考に選ぶ
- 管理会社や保険会社との連携実績があるか確認する
上記を基準として専門業者を選ぶことで水漏れトラブルの原因究明や修繕期間の短縮、問題の早期解決に役立つ可能性が高まります。
複数の条件を満たしている専門業者に調査依頼することが、入居者の不安やストレスの軽減に役立つ効果が期待できますので、しっかり対応してくれる専門業者を探すようにしてください。
専門性・技術力がある業者を選ぶ│業者選びの基準
水漏れ調査は非常に専門的な分野ということもあり、正しい診断ができるかどうかが修理費用や再発防止にも直結します。
業者選びをする際には、最低でも下記ポイントについてしっかり確認するようにしてください。
- 専門資格の有無を確認する:水道や配管に関する資格(例:給水装置工事主任技術者、水道技術管理者、建築士資格)を有するスタッフがいる業者を選ぶと安心です。
- 専門機器の保有状況:サーモグラフィー(赤外線カメラ)や内視鏡、漏水音探知器など専門の調査機器を保有している業者は、より正確かつ迅速に原因を特定できますので、調査依頼時にはどのような機器を使って調査をするのかを尋ねてみましょう。
- 水漏れ調査の実績や経験年数を確認する:経験豊富な業者は様々な事例を知っていることもあり、的確な診断が可能です。業者のホームページや口コミ情報などで、どの程度の経験や実績があるかを確認しましょう。
迅速な対応が可能かどうかで選ぶ│業者選びの基準
水漏れや漏水トラブルは放置するほど被害が拡大するリスクが高まるので、迅速な調査や対応が可能な業者を選ぶことも重要です。
- 緊急時の対応力を見る:24時間対応や即日対応可能といった表記がホームページにある業者は緊急時の対応能力が高い傾向があります。急なトラブルでも早期に調査してくれる業者を選ぶことが望ましいでしょう。
- 初動対応の速さを確認する:電話やメールで問い合わせをした際に対応が早く丁寧であるかどうかで判断できます。対応が遅い業者はトラブル時の対応も遅い可能性があります。
明確な料金体系を示している業者を選ぶ│業者選びの基準
水漏れ調査に関する料金は業者によって大きく異なります。
調査後に高額な請求をされるようなトラブルを避けるためにも、事前に料金体系を明確に提示している業者選びをしてください。
- 事前の見積もり提示が可能か確認する:調査依頼前に必ず見積もりを出してもらい、どの作業にいくら費用がかかるのかを明確にしておくことが大切です。
- 追加費用の有無を確認する:調査後に追加料金が発生しないか、ある場合はどのような場合に追加費用がかかるのかを事前に確認することで後々のトラブルを防げます。
説明が分かりやすく丁寧な業者を選ぶ│業者選びの基準
水漏れの原因や調査結果は専門的な内容になることが多いこともあり、一般人でもわかるよう丁寧に説明できる業者を選ぶと安心です。
- 調査内容や原因の説明をきちんと行うか確認する:調査終了後に分かりやすい説明や写真付きの報告書などで、漏水箇所や原因について明確に伝えてくれる業者を選びましょう。
- 質問や疑問への対応が丁寧か確認する:調査方法や結果について質問した際に親身になって丁寧に回答してくれる業者は信頼性が高いと言えます。
アフターサービス・保証内容を確認する│業者選びの基準
水漏れの原因調査や修繕が終わった後のアフターサービスや保証の充実度も業者選びの重要な基準です。
- 調査後のフォロー体制を確認する:調査後に万一再発した場合にどのような対応をしてくれるのか(無料での再調査や相談対応)を確認すると安心です。
- 調査に対する保証があるかどうか:配管の調査や修理を伴う場合は一定期間内に再度漏水した際の無償再調査や補修の保証を行っている業者もあります。
第三者の口コミや評判を参考に選ぶ│業者選びの基準
水漏れ調査を依頼する業者を選ぶ際には、実際にその業者を利用した人の口コミや評価をチェックすることも重要なポイントです。
- 口コミサイトやインターネットの評判を確認する:実際にサービスを受けた人のリアルな声を参考にすることで業者の実態が見えてきます。
- 信頼できる人の紹介を利用する:知人や管理会社、大家さんなどの信頼できる人から評判の良い業者を紹介してもらう方法も有効です。
管理会社や保険会社との連携実績があるか確認する│業者選びの基準
マンションやアパートでは管理会社や保険会社が関与する場合も多いため、業者が管理会社や保険会社と円滑に連携して調査・報告ができるかも大切なポイントです。
集合住宅の場合は、管理会社と連携した経験があるか過去の実績を確認することができれば、問題解決までスムーズに進む傾向がありますので過去の事例を確認してみてください。
業者選びの基準として紹介した項目について確認するだけでも、トラブル解決までの時間短縮やその後の保証など様々な部分でメリットがあるでしょう。
ひとつの業者だけに依頼するのではなく、複数業者に見積もり依頼をすることでより現実に即した修繕計画を立案することができる可能性が高まります。

賃貸マンションや賃貸アパートの水漏れトラブルの調査費用は誰が払うべきなのか?

マンションやアパートなどの賃貸住宅で水漏れトラブルが起きた際の調査費用を誰が支払うのかという問題は、トラブル発生時によく揉める項目のひとつ。
これは、入居者(借主)とオーナー(貸主)、物件管理会社の間で責任の所在や費用負担に関するルールが明確に定まっていない場合が多いから。
賃貸マンションやアパートにおける水漏れトラブルの調査費用は誰が支払うべきかなのかというポイントについて、基本的な考え方を紹介していきます。
賃貸物件の水漏れトラブルの調査費用の支払いに関する基本的な考え方(原理原則論)
賃貸住宅におけるトラブルの費用負担については、法律(民法)および一般的な契約慣習によって、下記のような基本ルールが設定されています。
建物の構造や設備上の不具合(経年劣化など)であれば、オーナー(貸主)が負担する。
建物自体や配管など通常使用していても経年で劣化したり破損したりする部分については、オーナーが修繕や調査の費用を負担する必要があります。
入居者(借主)の過失や不注意が原因であれば、入居者(借主)が負担する
入居者の過失で水漏れが発生したり、通常想定されない不適切な使用をした場合は、その入居者が調査費用や修理費を負担する必要があります。
誰が調査費用を負担するかの判断は、水漏れが発生した原因が何かによって大きく左右されるということ。
オーナー(貸主)が水漏れ調査費用を負担すべきケースの具体例は?
下記のような場合は、原則としてオーナー(貸主)が調査費用を負担する必要があります。
設備や配管の経年劣化が原因で水漏れトラブルが発生した場合。
給水管や排水管が老朽化し破損したことにより漏水が発生した場合や建物の防水層の劣化により雨漏りが発生した場合の調査費用はオーナー負担になります。
共用部(マンションの共有設備)からの漏水が発生した場合。
階上の部屋の給排水設備が老朽化し、階下へ水漏れした場合や外壁や共用部の配管が原因で水漏れした場合の調査費用はオーナー負担になります。
上記ケースでは、入居者が特に過失なく通常通り生活していても防ぎようがないために貸主側が修理や調査費用を支払う義務が発生するということ。
入居者(借主)が水漏れ調査費用を負担すべきケースの具体例は?
下記のような場合は、入居者側に責任があるとみなされるので、調査費用も入居者が負担する必要があります。
入居者の不注意による事故が原因で水漏れトラブルが発生した場合。
浴槽や洗面台からの水を止め忘れて部屋を水浸しにして下の階へ漏水した場合や洗濯機のホースが外れたり、設置を誤って水漏れした場合の調査費用は入居者負担になります。
通常使用の範囲を超えた使い方による漏水が発生した場合。
排水口に異物を流して詰まりを引き起こして水漏れした場合やDIYや改造を行ったことで配管を傷つけ、水漏れを起こした場合の調査費用は入居者負担になります。
上記は入居者が注意していれば防げる事故と判断されるために調査費用の負担義務が入居者側に発生するということ。
水漏れトラブルの原因の判断が難しいケースについての基本的な対応方針は?
水漏れや漏水トラブルの原因が明らかではない場合やオーナーと入居者の双方が責任を主張して対立してしまうケースも珍しくありません。
このような場合は水漏れの調査費用は一時的にオーナー側が負担し、その後に責任の所在が明らかになった時点で再度協議して、原因者に費用負担を求める形が一般的になります。
水漏れトラブルを早期に解決して被害を最小限にするためにも、一旦オーナー側が調査費用を負担することが望ましいでしょう。
水漏れトラブル発生時の管理会社の役割と責任の所在は?
管理会社とは基本的にマンションやアパートを管理する代行者であるため、原則として調査費用を自ら負担する立場ではありません。
ただ管理会社は次のような役割を担っていますので、全く関与しなくてよいということではないことも理解しておいてください。
- 水漏れ発生時の一次対応
- 調査業者の手配や調整
- 原因調査や報告書の提出・関係者への説明
水漏れトラブルの調査費用は管理会社がオーナーや入居者のいずれかに請求してくるので、最終的な支払いは原因に応じてオーナーまたは入居者が行う必要があります。
賃貸物件の水漏れトラブルによる被害拡大を防止するために事前に確認すべきポイントは?
水漏れトラブルの際に費用負担で揉めないためにも事前に下記ポイントを確認しておくと安心です。
- 賃貸契約書を確認する:契約書に漏水の責任区分や費用負担について明記されているかを確認する。
- 管理会社や貸主とのコミュニケーションを取る:トラブル発生時の対応方法や費用負担の考え方を入居前に聞いておく。
上記内容について事前に確認しておくことで、多くのトラブルを防ぐことができます。
賃貸物件の水漏れトラブルの解決方法で実務上よくある流れは?
賃貸マンションや賃貸アパートで発生した水漏れトラブルを解決する際に、実務上よくある流れを紹介すると、
- 初動の調査費用はオーナー負担で進めることが一般的です。
- 入居者の過失が明らかな場合のみ、後日入居者へ請求します。
調査費用の負担についてはトラブルを回避するためにも、調査前に管理会社を通じて双方の合意を得てから進めるケースもあります。

マンションの水漏れ調査方法や業者の選び方、調査費用などに関するよくある質問まとめ。

マンションやアパートの水漏れトラブルは突然発生することが多く誰に相談すべきか、どの業者に依頼すればよいか分からず困ることがありますよね。
また調査費用は誰が負担するのか、調査方法にはどのような種類があるのかなど、不安点や疑問点が多くあることも。
ここでは、水漏れ調査の具体的な方法や業者を選ぶ際の基準、調査費用の相場、支払い責任の所在や水漏れ発生後の適切な対応方法などに関するよくある質問をまとめて紹介しますので、トラブル解決に役立ててください。
マンションの水漏れ調査費用の平均相場はいくらくらい必要になりますか?
マンションの水漏れ調査費用の相場は一般的に3万円~10万円程度ですが、使用する機器や調査方法によって異なります。目視や触診といった簡易な調査だけなら2~3万円程度で済みますが、サーモグラフィーや内視鏡調査などの高度な機器を使うと5万円~10万円ほどかかるケースも。また散水試験や蛍光剤を使った発光液調査など専門的な方法を追加することでそれ以上の費用が発生する場合もあります。業者ごとに料金体系が異なるため事前に複数の業者から見積もりを取り比較検討するのがおすすめです。
マンションの水漏れ調査や原因究明にかかる時間はどれくらいですか?
マンションの水漏れ調査の所要時間は方法によって異なりますが、多くの場合は1~3時間程度で終了します。目視や触診調査であれば短時間(30分~1時間)で終わりますが、散水調査やサーモグラフィー調査、内視鏡調査の場合は準備や解析も含め2~3時間かかることが一般的です。原因が複雑で発光液調査や漏水音調査、圧力試験などを併用すると半日程度かかる場合もあります。調査の所要時間は水漏れ箇所の状況や調査方法により異なるため、事前に業者に確認しておくと安心だと思います。
マンションの水漏れ調査に関する費用は保険でカバーすることができますか?
マンションの水漏れ調査費用は火災保険や個人賠償責任保険でカバーできる場合があります。ただ保険適用には条件がありますので、一般的な経年劣化や老朽化による水漏れ調査費用は保険の対象外となることが多いでしょう。その一方で、不測の事故(給排水管の破裂や突然の配管トラブルなど)による水漏れ被害の調査や修理に関しては、加入している保険の特約内容によって費用が補償される可能性があります。具体的な補償内容は契約している保険会社や保険証券を確認するか、事前に相談しておくと安心だと思います。
マンションで水漏れや漏水トラブルが発生した時、まず最初にするべきことは何ですか?
マンションで水漏れや漏水トラブルを発見したら、まずは被害状況を確認してできるだけ早く管理会社やオーナーに連絡をしてください。二次被害を防ぐためにも漏水箇所の写真や動画を撮影しておくことで、後々原因究明や保険対応がスムーズに進みます。水漏れの程度が深刻であれば、周囲への影響を最小限にするために応急処置として元栓や止水栓を閉じたり、床にバケツやタオルを置くなどの対応をしてください。水漏れトラブルを放置すると被害が拡大して修繕費が高額になるため、発見時の迅速な初動対応が重要になります。
マンションの水漏れや漏水トラブルを放置するとどのようなデメリットがありますか?
マンションで発生した水漏れや漏水トラブルを放置すると、室内の壁や床が劣化してカビやシロアリが発生する原因となります。漏水箇所から浸透した水分は構造材を腐食させる可能性もあり、建物全体の強度低下や耐久性の低下につながるきっかけになることも。また下の階へに水漏れ被害が広がることで賠償責任問題にも発展して損害額が非常に高額になるリスクもあります。早期に調査や修繕をしないと被害が拡大して、修理費や調査費が何倍にも膨れ上がるので、早めに対応するようにしてください。
水漏れトラブル時の調査を依頼する業者は管理会社の指定に従わなければならないですか?
賃貸マンションや賃貸アパートの場合、通常は管理会社や大家が指定した業者が水漏れ調査を行いますが、必ずしも指定業者でなければいけないという法律上の決まりはありません。ただ管理会社が指定する業者を利用することで、調査結果や費用負担に関するトラブルを防ぎやすくなります。入居者自身が別の業者を希望する場合は、事前に管理会社や大家に許可を取る必要があります。許可なく勝手に業者を呼んだ場合、調査費用を自己負担しなければならなくなる可能性が高いことを理解しておいてください。余計な費用負担をしないたけにもまずは管理会社に相談して業者選定の可否や費用負担について合意を得るようにしましょう。
マンションで上階からの水漏れがあった場合、調査費用はどちらが負担しますか?
マンションで上階から水漏れが発生した場合の調査費用は、原則として漏水原因がどこにあるかによって負担が決定されます。上階の居住者による不注意や過失(水の出しっぱなしや設備の不適切な使い方)が原因であれば、上階の居住者が費用を負担することになり、その一方で配管の劣化や設備の老朽化など建物構造や共用設備が原因である場合は、マンションオーナーや管理組合が費用を負担します。原因が特定されるまでは一旦、管理会社やオーナーが費用を負担して調査を実施し責任の所在が明確になってから最終的な費用負担を精算することが多いです。
水漏れ調査後に高額な修繕費がかかると分かった場合、入居者はどうすればいいですか?
水漏れ調査後に高額な修繕費が発生すると分かった場合でも、基本的に建物や配管など設備の経年劣化によるトラブルであれば、修繕費用は大家(オーナー)が負担します。ただ入居者自身の不注意や過失による水漏れであることが判明した場合は入居者が負担しなければなりません。その場合でも、自身で加入している個人賠償責任保険や火災保険の特約を利用することで、修繕費の一部または全部をカバーできる可能性があります。費用負担が大きく困難な場合は管理会社や大家と早めに協議を行って支払い方法や負担の分割、また保険の活用などを相談することをおすすめします。
賃貸物件の契約時に水漏れトラブルについて注意すべきこと何がありますか?
マンションやアパートなどの賃貸契約を結ぶ際には、水漏れなどのトラブルが起きた場合の責任区分や費用負担について契約書を必ず確認しておくようにしてください。賃貸契約書には、入居者(借主)と大家(貸主)の費用負担範囲や水漏れが発生した場合の連絡先や対応方法が記載されています。また入居前に水回りの設備や壁・天井の状況を写真や動画で記録しておくことでトラブル時の責任を明確にできます。事前に管理会社にトラブル発生時の対応や保険加入状況を確認して必要なら個人で加入する保険を検討することも重要です。これらの準備をしっかり行っておくことで万一の水漏れトラブルに安心して対応することができるようになります。
水漏れ調査後の修理や修繕は必ず同じ業者に依頼しなければならないですか?
水漏れ調査をした業者に必ずしも修理や修繕を依頼する必要はありません。ただ調査した業者にそのまま修理を依頼する方が作業がスムーズで効率的な場合が多く、原因や状況の共有漏れなども防げます。その一方で調査費用が適正でも修理費用が高額だったり、修理内容が納得できない場合は他の修理業者に相見積もりを取って比較検討することもできます。調査業者と異なる業者に修理を依頼する場合は調査時の報告書や調査結果を十分に伝えて、修理のミスや再発を防ぐことが重要です。どちらを選択する場合でも、費用や工事内容をよく比較検討して納得した上で決定するようにしてください。

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