大規模修繕工事中は防犯に注意が必要?足場からの侵入・空き巣対策

大規模修繕工事中は防犯に注意が必要?足場からの侵入・空き巣対策

大規模修繕工事が始まると、足場の設置やメッシュシート、作業員や資材搬入車の出入りによって、マンション周辺の環境は普段と大きく変わります。

日中に見慣れない人が建物内外を出入りする機会も増え、住民だけでは工事関係者かどうか判断しにくい場面も出てくるでしょう。

足場が組まれている期間は、普段なら近づけない上層階のベランダや窓付近まで人が移動できる状態になるため、低層階だけを意識した防犯対策では十分とは限りません。

この記事を読むとわかること
  • 大規模修繕工事中に防犯対策が必要な理由について。
  • 大規模修繕工事で起こりやすい防犯トラブルや足場設置中に防犯リスクが高まりやすい場面について。
  • 住民ができる足場からの侵入・空き巣対策や共用部分で住民が注意したい防犯対策について。
  • 管理組合や施工会社が行いたい防犯対策や不審者や侵入の形跡を見つけた時の対応について。
  • 大規模修繕工事中の防犯に関するよくある質問

オートロック付きのマンションでも、エントランスへの出入りが増える工事期間中は、不審者の侵入や空き巣への警戒が必要です。

住民側では窓やベランダの施錠、補助錠や防犯センサーの活用、長期間留守にする際の対応などを事前に考えておくと安心でしょう。

管理組合や施工会社も、足場への侵入防止、防犯カメラ、作業員の識別方法、夜間や休工日の管理方法を確認しておく必要があります。

この記事では、大規模修繕工事中に起こりやすい防犯トラブルと、住民・管理組合・施工会社が取れる対策を分かりやすく解説します。

目次

大規模修繕工事中に防犯対策が必要な理由は?

大規模修繕工事では、足場やメッシュシートの設置によって、建物の外周環境が通常とは異なる状態になります。

普段は地上から近づけない窓やベランダにも足場を経由して接近でき、建物の外側から人の動きを確認しにくくなることもあります。

工事期間中は作業員や搬入業者などの出入りも増えるため、住民が見慣れない人を見かけても、不審者なのか工事関係者なのか判断しにくい場面が出てくるでしょう。

オートロックや高層階という理由だけで安心せず、工事期間特有の環境変化を把握したうえで防犯対策を考える必要があります。

足場を使って上階まで移動できるようになる

大規模修繕工事で足場が設置されると、建物の外側を上下に移動できる経路ができます。

普段は地上から簡単に近づけない二階以上のベランダや窓にも、足場を通れば接近できる状態になります。

高層階だから空き巣に入られにくいと考えている住民も、工事期間中は施錠への意識を変える必要があるでしょう。

足場設置中に注意したい場所を紹介すると、

  • ベランダに面した窓
  • 腰高窓や小窓
  • 共用廊下から離れた窓
  • 足場と近い非常階段周辺
  • ベランダの隔て板付近

例えば、普段はベランダ側の窓を開けたまま外出している住戸でも、足場が設置されている期間は第三者が近づける可能性があります。

在宅中であっても、別の部屋にいる間に窓へ近づかれることを考えると、使っていない窓は施錠しておいた方が安心です。

足場には作業員が安全に移動するための通路や階段が設けられます。

工事時間外に第三者が足場へ入れないよう、出入口の施錠や侵入防止措置が行われているかも確認しておくべきポイントのひとつです。

低層階だけでなく、三階、五階、さらに上層階でも足場から接近できるため、「この高さなら大丈夫」という考え方は工事期間中には当てはまりにくくなります。

窓のクレセント錠だけで不安を感じる場合は、補助錠や開閉センサーを使う方法もあります。

足場が撤去されるまでは、ベランダ側も玄関と同じように侵入経路として意識しておきましょう。

メッシュシートで外から室内が見えにくくなる

足場の外側には、塗料や粉じんの飛散防止、落下物対策などを目的としてメッシュシートが設置されることがあります。

建物全体がシートで覆われると、道路や隣接建物からベランダ周辺の様子を確認しにくくなります。

普段は周囲から目につきやすい場所でも、工事期間中は外部からの視線が届きにくくなることもあるでしょう。

メッシュシート設置中に注意したい変化を紹介すると、

  • ベランダ周辺が道路から見えにくくなる
  • 夜間に足場上の人影を確認しにくい
  • 隣の建物からの視線が遮られる
  • 窓付近で何が起きているか分かりにくい
  • 共用部から足場側の様子を確認しにくい

人目につきにくい環境は、侵入者にとって行動しやすい状況になる可能性があります。

足場とメッシュシートが組み合わさると、建物の外側に人がいても地上から気付きにくいでしょう。

室内から外の様子も確認しづらくなるため、物音がしても作業員なのか別の人なのか判断できないことがあります。

工事時間外や休工日に足場から音がする場合は、自分で外へ確認しに行かず、管理会社や警備担当へ連絡してください。

メッシュシートが設置されていても、防犯対策まで自動的に強化されるわけではありません。

足場の出入口、防犯カメラ、センサーライトなど、工事期間中の管理方法を管理組合と施工会社で確認しておく必要があります。

作業員の出入りが増えて見慣れない人を判断しにくい

大規模修繕工事中は、施工会社の作業員だけでなく、塗装、防水、シーリング、設備工事などを担当する複数の専門業者が出入りします。

資材の搬入業者や現場管理者が加わることもあり、マンション内で普段見かけない人が増えます。

住民から見ると、見慣れない人がいても工事関係者だと思いやすく、不審者との区別が難しくなることがあるでしょう。

判断しやすくするために確認したい内容を紹介すると、

  • 作業員が着用する制服
  • ヘルメットの表示
  • 腕章や名札の有無
  • 工事関係者用の入館証
  • 作業時間や休工日

例えば、施工会社が「作業員は指定の腕章を着用する」と事前に案内していれば、住民も工事関係者かどうか判断しやすくなります。

工事関係者を装って建物内へ入ろうとする人がいた場合も、識別方法を知っていれば違和感に気付きやすいでしょう。

オートロックの入口で知らない人から「工事関係者なので開けてほしい」と頼まれても、住民が判断して解錠するのは避けてください。

正規の作業員であれば、施工会社が決めた入館方法を利用するのが基本です。

夜間や休工日に作業着姿の人を見かけた場合も、工事関係者とは限りません。

作業時間と出入りのルールを住民へ共有しておけば、不審な行動に気付きやすくなります。

見慣れない人が増える工事期間だからこそ、「作業員らしいから問題ない」と決めつけない意識が必要です。

大規模修繕工事中に起こりやすい防犯トラブル

大規模修繕工事中は、足場やメッシュシートの設置、作業員の出入り、共用部の開放時間増加などによって、通常時とは異なる防犯上の弱点が生まれることがあります。

特に注意したいのは、足場からベランダへ近づかれる侵入、窓からの空き巣、オートロック内への入り込み、工事関係者を装った不審者です。

普段なら違和感を持つ人の出入りでも、工事中は「作業員だろう」と思って見過ごしてしまうこともあるでしょう。

実際の被害を防ぐには、工事期間中に起こり得るトラブルを住民と管理組合の双方が把握して、普段とは違う環境を前提に警戒する必要があります。

足場からベランダへ侵入される

足場が設置されると、建物の外側から各階のベランダ付近まで移動できる経路ができます。

普段は地上から近づくことが難しい住戸でも、工事期間中は足場を利用すれば窓やベランダの近くまで接近できる状態です。

足場の出入口や低層部分から第三者が入り込める環境になっていないか、防犯面から確認しておきましょう。

足場からの侵入で注意したい場所を紹介すると、

  • ベランダに面した掃き出し窓
  • 腰高窓や小窓
  • 足場に近い共用廊下側の窓
  • 非常階段と足場が近い場所
  • 建物裏側など人目につきにくい場所

例えば、二階や三階の住戸では「地上から届かないから大丈夫」と考えて、ベランダ側の窓を施錠しない習慣があるかもしれません。

足場が組まれている期間は、こうした窓にも人が近づけます。上層階でも足場がつながっていれば同じように注意が必要でしょう。

足場の出入口には、第三者が簡単に入れないよう侵入防止措置を設ける必要があります。

夜間や休工日は作業員がいないため、足場周辺の管理状況も確認したいところです。

住民側でもベランダ側の窓を確実に施錠し、必要に応じて補助錠や開閉センサーを併用してください。

窓やベランダ側から空き巣に入られる

大規模修繕工事中は、玄関だけでなく窓やベランダ側も空き巣の侵入経路として意識する必要があります。

足場を使って窓付近まで移動できる環境では、無施錠の窓や鍵の弱い窓が狙われる可能性も否定できません。

ベランダ側は人目につきにくく、メッシュシートで建物が覆われている場合は、外部からの視線も遮られやすくなるでしょう。

空き巣対策で確認したいポイントを紹介すると、

  • 外出時に全ての窓を施錠する
  • 在宅中でも使っていない窓を閉める
  • 補助錠を取り付ける
  • 窓用の防犯センサーを利用する
  • ベランダに足場へ上がる踏み台になる物を置かない

例えば、短時間の買い物だからとベランダ側の窓を開けたまま外出すると、工事中は普段より侵入されるリスクが高くなります。

在宅中でも、別の部屋で過ごしている間に開いている窓へ近づかれる可能性はあります。

玄関だけでなく、使っていない窓も施錠する習慣をつけておくと安心です。

ベランダに収納ボックスや椅子を置いている場合は、窓へ近づく足掛かりとして使われる可能性も考えておきましょう。

工事前に片付けを求められることが多い物ですが、防犯面から見ても室内へ移動しておく方が安心です。

玄関の施錠だけで満足せず、住戸全体の窓や出入口を確認してください。

オートロック内へ第三者が入り込む

オートロック付きマンションでも、大規模修繕工事中は第三者が建物内へ入り込む可能性があります。

工事期間中は作業員、管理担当者、資材搬入業者などの出入りが多くなり、エントランスの開閉回数も増えます。

正規の入館者の後について入る「共連れ」が起きても、住民が工事関係者だと思って見過ごしてしまう場合があるでしょう。

オートロック周辺で注意したい行動を紹介すると、

  • 知らない人を一緒に入館させない
  • ドアを開けたままにしない
  • 工事関係者から解錠を求められても住民判断で開けない
  • 不審な人がエントランスに滞在していないか確認する
  • 搬入口や裏口の管理状況にも注意する

例えば、自分がオートロックを解錠した直後に知らない人が続いて入ろうとしても、「作業員だろう」と判断して通すのは避けるようにしましょう。

正規の工事関係者であれば、施工会社が定めた方法で入館するのが基本です。

住民が善意で解錠する必要はありません。

工事中は資材搬入のために、通常使わない出入口を利用することもあります。

搬入中に扉を開放する場合は、作業終了後に施錠されているか確認することも必要です。

オートロックがあるから安全と考えず、工事期間中は建物全体の出入口管理を意識しておくと安心です。

工事関係者を装った不審者が出入りする

工事関係者を装った不審者にも注意が必要です。

大規模修繕工事中は作業着やヘルメット姿の人が日常的に出入りするため、住民が知らない人物を見ても不自然に感じにくくなります。

施工会社の作業員だけでなく、複数の専門業者や搬入業者が出入りする現場では、顔を見ただけで正規の関係者か判断するのは難しいでしょう。

工事関係者を見分ける手掛かりを紹介すると、

  • 指定された作業着
  • ヘルメットの会社名
  • 腕章や名札
  • 入館証
  • 作業時間や休工日の情報

例えば、住民へ「作業員は全員腕章を着用する」と案内しておけば、腕章のない人物が共用部を歩いている時に違和感を持ちやすくなります。

休工日や夜間に作業着姿の人が建物内を移動している場合も、正規の作業員とは限りません。

識別方法を事前に共有しておくことで、住民も判断しやすくなります。

不審に感じても、住民が直接声をかけたり追いかけたりする必要はありません。

場所、時間、服装などを確認し、管理会社や施工会社へ連絡してください。

危険を感じる状況では警察への連絡も必要です。

作業員の識別方法と連絡先を工事前に共有しておけば、不審者を見つけた時にも落ち着いて対応しやすくなるでしょう。

足場設置中に防犯リスクが高まりやすい場面とは?

足場が設置されている期間でも、防犯リスクは常に同じとは限りません。

組み立てが完了して各階へ移動できる状態になった後や、作業員がいなくなる夜間・休工日は、第三者が足場へ入り込んでも気付かれにくくなる可能性があります。

旅行や帰省などで長期間留守にする住戸も、工事中は窓側の防犯対策を見直しておきたいところです。

低層階だけでなく、足場が上層階までつながっている建物では、普段なら侵入経路として意識しない高さの窓やベランダにも注意してください。

足場の設置状況と生活予定を重ねて考えることで、警戒したい時期や場所を判断しやすくなります。

足場の組み立てが完了した後

足場の組み立てが完了すると、作業員が建物の外側を上下左右に移動できる環境が整います。

工事には欠かせない設備ですが、防犯面では地上から各階の窓やベランダ付近まで続く経路ができた状態とも言えます。

組み立て作業中だけを警戒するのではなく、足場が完成してから撤去されるまでの期間を防犯対策が必要な時期として考えましょう。

足場完成後に確認したいポイントを紹介すると、

  • 足場の出入口に侵入防止措置があるか
  • 地上から簡単に足場へ上がれない状態か
  • ベランダ側の窓を確実に施錠しているか
  • 補助錠や防犯センサーを利用できるか
  • 夜間の足場周辺が暗くなりすぎていないか

例えば、足場の最下段へ簡単に手や足が届く状態では、工事関係者以外が入り込む可能性も考える必要があります。

出入口に扉や施錠設備を設ける、足場へ登りにくい措置を取るなど、現場ごとの防犯対策を管理組合や施工会社で確認してください。

住民側では、普段使っていないベランダ側の窓も施錠対象に含めておきましょう。

換気のために少しだけ開けている窓や、上層階だからと鍵をかけていない窓がないか確認しておきましょう。

足場完成後は、玄関だけでなく建物外周からの侵入も想定した防犯意識が必要です。

夜間や工事が休みの日

夜間や工事が休みの日は、足場上に作業員がいなくなるため、人の動きに気付きにくくなります。

日中なら作業員同士で不審な人物を確認できる場合でも、作業終了後は足場周辺の人目が少なくなります。

日曜日や祝日、長期休暇などで数日間工事が止まる時も、防犯面では注意したい期間です。

夜間や休工日に確認したい内容を紹介すると、

  • 足場の出入口が施錠されているか
  • 防犯カメラが足場周辺を確認できるか
  • センサーライトが設置されているか
  • 休工日の巡回方法が決まっているか
  • 緊急時の連絡先が住民へ周知されているか

例えば、平日の夜間に足場から物音が聞こえた場合、工事が終わった後であれば作業員とは限りません。

休工日に作業着姿の人が足場を移動している場面も、住民だけで正規の関係者か判断するのは難しいでしょう。

不審に感じても、自分で足場へ出たり相手へ声をかけたりせず、管理会社や施工会社へ連絡してください。

侵入しようとしている人物を目撃した場合など、緊急性が高い時は警察への通報も必要です。

夜間や休工日の管理方法を工事開始前に決めておけば、住民も異変に気付きやすくなります。

長期間留守にする住戸がある時

旅行、帰省、出張、入院などで長期間留守にする場合は、工事中の環境を考えた防犯対策が必要です。

足場がない通常時とは異なり、ベランダや窓の近くまで人が移動できる期間があります。

数日から数週間留守にする予定が工事期間と重なる場合は、出発前に全ての窓や出入口を確認しておきましょう。

長期間留守にする前に確認したい内容を紹介すると、

  • 玄関や全ての窓を施錠する
  • ベランダ側の窓に補助錠を付ける
  • 郵便物をためたままにしない
  • ベランダに足掛かりになる物を残さない
  • 必要に応じて管理会社へ留守にする期間を相談する

例えば、普段は施錠していない小窓がある場合でも、足場から接近できる位置なら出発前に鍵を確認してください。

カーテンを長期間同じ状態にしたままにすると、外から見た時に留守だと分かりやすくなる場合もあります。

管理会社へ長期不在を伝えるかどうかは、マンションの管理方法や個人の判断によって異なります。

工事中に住戸へ連絡が必要になった場合を考え、緊急連絡先を確認しておくと安心でしょう。

帰宅日まで足場が残る場合は、普段より窓側の防犯対策を意識してください。

低層階だけでなく上層階も注意する

空き巣対策というと一階や二階などの低層階を意識しやすいですが、大規模修繕工事中は上層階も注意が必要です。

足場が建物の上部まで組まれていれば、地上から直接届かない高さのベランダや窓にも足場を経由して接近できます。

高い階に住んでいること自体が、工事期間中の侵入対策になるとは限りません。

上層階で見直したい防犯対策を紹介すると、

  • ベランダ側の窓を施錠する
  • 小窓や換気用に開けている窓を確認する
  • 在宅中も使わない窓は閉める
  • 必要に応じて補助錠を設置する
  • 足場側で不審な物音がした時の連絡先を確認する

例えば、五階や十階では「外から人が来ることはない」と考え、ベランダ側の窓を施錠しない家庭もあるでしょう。

足場が設置されている期間は、こうした普段の習慣を一時的に見直す必要があります。

足場上では作業員が窓の近くを通るため、人影が見えてもすぐに不審者と判断することはできません。

作業時間外に人影や物音がある場合は注意してください。

低層階だけを重点的に警戒するのではなく、足場が設置されている範囲全体を防犯上の確認対象として考えることが重要です。

住民ができる足場からの侵入・空き巣対策

足場が設置されている期間は、管理組合や施工会社による防犯対策だけでなく、各住戸でも普段より施錠を意識する必要があります。

特にベランダ側の窓は、高層階だから安全だと考えて無施錠にしている家庭もあるでしょう。

工事中は足場から窓付近へ接近できるため、在宅中でも使っていない窓は閉めておく方が安心です。

補助錠や防犯センサーを活用すれば、侵入対策をさらに強化することができます。

室内の様子が外から分かりやすい状態も避け、旅行や出張などで長期間留守にする場合は、工事予定と防犯対策を事前に確認しておきましょう。

在宅中でも窓やベランダ側を施錠する

足場がある期間は、在宅中でも使っていない窓やベランダ側を施錠してください。

普段は人が近づけない高さの窓でも、足場があれば作業員が移動できる位置になります。

正規の作業員が窓を開けることはありませんが、工事期間中は第三者が足場へ侵入する可能性も考えておく必要があります。

在宅中に確認したい施錠箇所を紹介すると、

  • ベランダに面した掃き出し窓
  • 腰高窓や小窓
  • 換気のために開けている窓
  • 足場に近い共用廊下側の窓
  • 普段ほとんど使わない窓

例えば、リビングにいる時に別の部屋の窓を開けたままにしていると、異変があってもすぐに気付けない可能性があります。

短時間の換気で窓を開ける場合も、部屋を離れる時には閉めて施錠しておきましょう。

ベランダへの出入りが多い家庭では、窓を閉めた後に鍵をかけ忘れることもあります。

洗濯物を取り込んだ後や換気を終えた後など、生活の区切りで施錠を確認する習慣をつけると安心です。

工事期間中は作業員が窓の近くを通るため、人影が見えても不審者かどうかをすぐに判断できません。

施錠しておけば、住民が直接相手を確認しなくても一定の侵入対策になります。

玄関と同じように、ベランダ側の窓も防犯上の出入口として考えてください。

補助錠や防犯センサーを活用する

窓の施錠だけでは不安を感じる場合は、補助錠や防犯センサーを活用する方法があります。

既存のクレセント錠とは別の位置に補助錠を設置すれば、窓を開けるまでに必要な操作が増えます。

窓が開いた時に音が鳴る防犯センサーも、侵入を知らせる手段のひとつです。

窓まわりで利用できる対策を紹介すると、

  • 窓用の補助錠
  • 開閉を検知する防犯センサー
  • 振動を検知する防犯アラーム
  • 室内側に設置する防犯カメラ
  • 人の動きを検知するセンサー機器

例えば、掃き出し窓の上下に補助錠を追加しておけば、クレセント錠だけの場合より簡単には開けにくくなります。

穴を開けずに取り付けられる製品もあるため、賃貸住戸や共用部分との関係が気になる場合でも選択肢を探しやすいでしょう。

防犯センサーは、作業員の振動や工事音に反応する可能性があります。

設置場所や感度によって使い勝手が変わるため、工事中の環境を確認してから利用してください。

大掛かりな設備を導入しなくても、工事期間だけ補助錠を追加する方法があります。

足場が撤去されるまでの一時的な対策として利用する場合も、普段使用している窓の開閉を妨げない位置を選ぶことが重要です。

カーテンや室内の見え方にも注意する

足場が設置されると、作業員が普段とは異なる高さから窓の近くを通るようになります。

道路からは見えにくい部屋でも、足場側から室内が見えることがあるため、カーテンやブラインドの使い方にも注意してください。

防犯面では、室内の様子や留守の時間帯を外から把握されにくくすることも重要です。

室内の見え方で注意したいポイントを紹介すると、

  • 貴重品を窓際に置かない
  • 財布やバッグを外から見える場所に置かない
  • 夜間はカーテンやブラインドを使用する
  • 長時間不在だと分かる状態を作らない
  • 作業員が窓付近に来る日は室内の見え方を確認する

例えば、窓際のテーブルに財布やパソコン、バッグなどを置いていると、足場側から室内を見た時に目に入りやすくなります。

高価な物を見える場所へ置かないだけでも、防犯対策につながるでしょう。

昼間は室内が暗いため外から見えにくくても、夜間に照明をつけると室内の様子が分かりやすくなります。

レースカーテンだけでは見える場合もあるため、足場がある期間は外からの見え方を一度確認してください。

防犯を意識しすぎて一日中カーテンを閉める必要はありません。

作業時間や足場を人が通る時間帯を確認して、生活に支障が出ない範囲で調整するだけでも安心できるでしょう。

長期間留守にする時は管理会社へ相談する

旅行や出張、帰省などで長期間留守にする予定が工事期間と重なる場合は、出発前に管理会社へ相談しておくと安心です。

工事内容によっては、住戸のベランダや窓付近で作業を行う日があり、荷物の移動や窓の確認について連絡が必要になることがあります。

長期不在中に工事予定が変更される可能性も考えておきましょう。

留守にする前に確認したい内容を紹介すると、

  • 不在期間と工事予定が重なっていないか
  • ベランダの荷物を片付ける必要があるか
  • 全ての窓と玄関を施錠しているか
  • 緊急時に連絡できる方法があるか
  • 郵便物や宅配物が長期間たまらないか

例えば、不在中にバルコニー防水工事や外壁補修が予定されている場合、事前にベランダの荷物を片付けるよう求められることがあります。

工事予定を確認せずに出発すると、作業当日に対応できなくなるかもしれません。

管理会社へ不在期間を伝える必要があるかは、マンションごとの管理方法によって異なります。

長期不在の届出制度がある場合は、決められた方法で手続きを行ってください。

窓の補助錠や防犯センサーを利用していても、施錠確認は欠かせません。

足場が残っている期間に長く留守にする場合は、通常の旅行時より窓側の防犯対策を確認してから出発しましょう。

共用部分で住民が注意したい防犯対策

大規模修繕工事中は、住戸内だけでなくエントランスや共用廊下、足場周辺などの共用部分でも防犯意識を高める必要があります。

工事期間中は作業員や資材搬入業者の出入りが増え、普段より多くの人がマンション内を行き来します。

見慣れない人がいても工事関係者だと思い込みやすく、オートロックを開けたり建物内へ通したりすると、第三者の侵入につながることもあるでしょう。

不審な人物を見かけた時も住民自身で対応せず、管理会社や施工会社へ連絡してください。

共用部に鍵や貴重品を置かないなど、日常的な行動を見直すことも防犯対策につながります。

オートロックを知らない人に開けない

オートロック付きマンションでも、住民が知らない人を建物内へ通してしまえば防犯効果は低くなります。

大規模修繕工事中は作業員や搬入業者の出入りが多く、「工事関係者です」と言われると開けても問題ないように感じるかもしれません。

正規の工事関係者には施工会社側で入館方法が決められているため、住民が個別に解錠する必要はありません。

オートロック周辺で注意したい行動を紹介すると、

  • 知らない人から解錠を頼まれても開けない
  • 自分の後について入ろうとする人に注意する
  • エントランスの扉を長時間開けたままにしない
  • 宅配業者や工事関係者を名乗る場合も確認する
  • 子どもにも知らない人を通さないよう伝えておく

例えば、自分が帰宅してオートロックを開けた直後に作業着姿の人が一緒に入ろうとしても、その人が正規の作業員とは限りません。

工事関係者に見える服装だけで判断せず、入館手続きは本人に任せてください。

資材搬入などでエントランスが一時的に開放される場合は、施工会社側で人の出入りを管理する必要があります。

住民が気を利かせて扉を開けたままにすると、関係のない人まで入りやすくなるでしょう。

オートロックは設備だけで防犯が成立するものではなく、住民が不用意に解錠しないことも重要です。

工事関係者か分からない人を安易に通さない

作業着やヘルメットを着用しているだけでは、本当に工事関係者か判断できません。

大規模修繕工事では複数の専門業者が出入りするため、住民が全ての作業員の顔を覚えることは難しいでしょう。

施工会社が腕章、名札、入館証などの識別方法を決めている場合は、その情報を事前に確認しておくと判断しやすくなります。

工事関係者か確認する時のポイントを紹介すると、

  • 指定された腕章や名札を着用しているか
  • 入館証を持っているか
  • 施工会社名が分かる服装か
  • 通常の作業時間内に出入りしているか
  • 不自然に住戸や共用部を見回していないか

例えば、休工日に作業着姿の人物が共用廊下を歩いていた場合、服装だけを見て工事関係者だと判断するのは避けた方がよいでしょう。

作業予定がない日に人が出入りしている場合は、管理会社や施工会社へ確認してください。

住民が直接「誰ですか」と問い詰める必要はありません。

相手が不審者だった場合、住民自身が危険な状況になる可能性があります。

人物の特徴やいた場所、時間を確認できる範囲で把握しておき、決められた連絡先へ伝える方法が安全です。

エントランスや足場周辺で不審者を見かけたら連絡する

エントランスや足場周辺で不審な人物を見かけた場合は、自分で追いかけたり声をかけたりせず、管理会社や施工会社へ連絡してください。

足場の出入口を何度も確認している、建物内部を覗いている、長時間同じ場所に滞在しているなど、工事作業とは関係のない行動が見られる場合は注意が必要です。

不審者を見かけた時に確認すべきポイントを紹介すると、

  • 見かけた場所
  • 時間
  • 服装や特徴
  • 移動した方向
  • 不審に感じた行動

例えば、夜間に足場の周囲を歩きながら出入口を確認している人物を見かけた場合は、足場へ近づいて確認する必要はありません。

安全な場所から管理会社や施工会社へ連絡し、侵入しようとしている様子がある場合は警察へ通報してください。

写真や動画を撮ろうとして不審者へ近づく行動も避けましょう。

防犯カメラが設置されている場合は、管理側で映像を確認できる可能性があります。

住民に求められるのは不審者を捕まえることではなく、異変に気付いた時に早く連絡することです。

緊急時の連絡先は、工事のお知らせや掲示板などで事前に確認しておきましょう。

共用部に鍵や貴重品を置かない

工事期間中は普段より多くの人が共用部分を通るため、玄関前や共用廊下などに鍵や貴重品を置かないようにしてください。

自転車やバイクの予備鍵、宅配ボックスのカードキー、財布、バッグなどを一時的に置くだけでも、第三者に持ち去られる可能性も否定できません。

共用部は住民だけが利用する場所とは考えない方が安全です。

共用部分に置かない方がよい物を紹介すると、

  • 自宅や車の鍵
  • 自転車やバイクの予備鍵
  • 財布や現金
  • バッグや貴重品
  • 個人情報が分かる書類

例えば、玄関横の収納スペースや傘立ての中に合鍵を隠している場合、工事期間中は保管場所を見直してください。

住民にとって分かりにくい場所でも、第三者が偶然見つける可能性があります。

自転車やバイクも、共用駐輪場に置いているから安全とは限りません。

鍵をかけた上で、必要に応じてワイヤーロックなどを追加すると盗難対策を強化できます。

工事関係者の出入りが増える期間は、共用部分に私物を置く習慣そのものを見直し、鍵や貴重品は住戸内で管理してください。

管理組合や施工会社が行いたい防犯対策

大規模修繕工事中の防犯は、住民個人の施錠だけで対応するものではありません。

足場や工事用出入口の管理、防犯カメラの配置、作業員の識別方法など、建物全体として対策を整える必要があります。

特に足場は工事期間中だけ生まれる侵入経路になるため、第三者が簡単に入れない環境を作ることが重要です。

作業時間外や休工日は現場にいる人が少なくなり、不審な動きにも気付きにくくなります。

管理組合と施工会社で役割を確認して、防犯設備だけでなく、住民への情報共有や夜間の管理方法まで決めておきましょう。

足場への侵入防止措置を確認する

足場を設置する際は、工事関係者以外が簡単に入り込めないよう侵入防止措置を確認してください。

足場は各階の窓やベランダ付近までつながるため、地上部分の管理が不十分だと建物全体の防犯リスクに影響します。

特に道路や駐車場、隣接地から足場へ近づきやすい場所は、第三者が入り込めない状態になっているか確認が必要です。

足場周辺で確認したい内容を紹介すると、

  • 足場の出入口を施錠できるか
  • 地上から簡単に登れない構造になっているか
  • 侵入防止用の扉や囲いが設置されているか
  • 建物裏側など死角になる場所がないか
  • 作業終了後の施錠確認を誰が行うか

例えば、足場の最下段へ道路から簡単に手が届く状態では、工事時間外に第三者が登ろうとする可能性も考えられます。

侵入防止扉や囲いを設置し、作業終了時に施錠されているか確認できる管理体制が必要でしょう。

管理組合側も、施工会社へ任せきりにせず、工事開始前に足場の出入口や侵入防止方法を確認しておくと安心です。

足場の形状や敷地条件によって対策方法は異なるため、現場に合った方法が取られているか確認してください。

防犯カメラやセンサーライトを活用する

足場周辺や建物の出入口には、防犯カメラやセンサーライトを活用する方法があります。

足場の外側がメッシュシートで覆われると、道路や周辺建物から内部の様子を確認しにくくなります。

夜間はさらに人の動きが分かりにくくなるため、死角になりやすい場所を把握して防犯設備を配置することが重要です。

防犯設備で確認したいポイントを紹介すると、

  • 足場の出入口を撮影できるか
  • 建物裏側や死角を確認できるか
  • 夜間でも映像を確認できるか
  • 人の動きを検知する照明を設置できるか
  • 録画映像の管理方法が決まっているか

既存の防犯カメラが設置されていても、工事用の仮囲いや足場によって撮影範囲が遮られることがあります。

工事前と同じ位置のままで十分とは限らないため、足場完成後に実際の映像を確認するとよいでしょう。

センサーライトは、夜間に足場へ近づく人を目立たせる効果が期待できます。

住戸の窓へ直接強い光が入る配置では生活への影響も出るため、施工会社と位置を調整してください。

設備を増やすだけではなく、どこに死角が生まれるのかを確認して配置を決めることが重要です。

作業員の服装や識別方法を住民へ知らせる

工事期間中は様々な専門業者や資材搬入業者がマンションへ出入りします。

住民が全ての作業員を顔で覚えることは難しいため、服装や腕章、入館証などの識別方法をあらかじめ知らせておくと、不審者に気付きやすくなります。

「工事関係者はこの腕章を着用する」といった分かりやすいルールがあれば、住民も判断しやすいでしょう。

住民へ案内しておきたい情報を紹介すると、

  • 作業員が着用する服装
  • 腕章や名札の種類
  • 入館証の有無
  • 通常の作業時間
  • 休工日や作業員が入らない日

例えば、作業時間が八時30分から17時00分までと分かっていれば、夜間に作業着姿の人が建物内を歩いている時に違和感を持ちやすくなります。

休工日も同様で、工事予定がない日に足場や共用部で人を見かけた時の判断材料になるでしょう。

識別方法は工事開始前の説明だけで終わらせず、掲示板や配布資料などで確認できる状態にしておくと安心です。

新しく入る業者によって服装や腕章が変わる場合は、その都度住民へ知らせてください。

情報を共有しておけば、「工事関係者だと思った」という見過ごしを減らしやすくなります。

工事休止日や夜間の管理方法を決めておく

工事休止日や夜間は作業員の人数が減り、足場周辺を監視する人も少なくなります。

防犯対策を考える際は、日中の作業時間だけでなく、誰も作業していない時間帯をどのように管理するか決めておく必要があります。

ゴールデンウィークや年末年始など、長期間工事が止まる時は特に確認しておきたい部分です。

夜間や休工日に決めておきたい内容を紹介すると、

  • 足場出入口の施錠方法
  • 作業終了後に施錠を確認する担当者
  • 夜間の防犯カメラの確認方法
  • 不審者発見時の連絡先
  • 長期休工期間中の巡回方法

例えば、金曜日の作業終了後から月曜日の朝まで誰も現場に入らない場合、足場の出入口が確実に施錠されているか確認する担当者を決めておく必要があります。

長期休暇では、通常の週末より無人になる期間が長いため、巡回方法を見直すことも必要でしょう。

住民が夜間に不審な物音や人影に気付いた時、どこへ連絡すればよいのかも事前に周知してください。

管理会社、施工会社の緊急連絡先、警察へ連絡する状況などを整理しておけば、異変が起きた時にも対応しやすくなります。

工事が行われていない時間まで含めて管理方法を決めることが、防犯対策では重要です。

不審者や侵入の形跡を見つけた時の対応は?

大規模修繕工事中に不審な人物や足場への侵入形跡を見つけた場合は、住民自身で確認しようとせず、安全を確保した上で管理会社や施工会社へ連絡してください。

足場の出入口が開いている、養生や侵入防止設備が外されている、作業時間外に人影があるといった状況も確認対象です。

実際に住戸へ侵入しようとしている人物を見かけた場合や、窓の破損など被害が発生している場合は警察への連絡が必要になります。

発生した状況を記録し、原因となった場所や管理方法を見直して住民へ共有することで、同じトラブルの再発防止につなげましょう。

自分で追いかけたり声をかけたりしない

不審な人物を見かけても、自分で追いかけたり声をかけたりするのは避けてください。

相手がどのような人物か分からない状態で近づくと、住民自身が危険に巻き込まれてしまうこともあるでしょう。

足場や工事区域へ入って確認する行動も、転落や資材への接触など別の事故につながる恐れがあります。

不審者を見かけた時に意識したい行動を紹介すると、

  • 安全な場所へ移動する
  • 相手に近づかない
  • 足場へ上がって確認しない
  • 見かけた場所や時間を覚えておく
  • 管理会社などへ速やかに連絡する

例えば、夜間に足場上で人影を見つけても、ベランダへ出て声をかける必要はありません。

室内から安全を確保して、管理会社や警備会社へ状況を伝えましょう。

作業時間外に足場を移動している人物であれば、正規の工事関係者かどうかは管理側で確認できます。

写真や動画を撮るために近づく行動も避けてください。

安全な場所から無理なく記録できる場合を除き、人物の服装、移動方向、人数など覚えている範囲を伝えれば十分です。

不審者への対応では、証拠を集めることより自分や家族の安全を優先しましょう。

管理会社や施工会社へ状況を伝える

不審な人物や足場への侵入形跡を見つけた場合は、管理会社や施工会社へ状況を伝えてください。

足場の扉が開いている、防犯設備が外れている、メッシュシートの一部が不自然にめくれているなど、人物を直接見ていなくても侵入が疑われる状況があります。

管理側で現場を確認できれば、必要な対策を早めに取れます。

連絡する際に伝えたい内容を紹介すると、

  • 発見した日時
  • 場所や階数
  • 不審者の服装や特徴
  • 侵入形跡の状態
  • 防犯設備の異常

例えば、「22時00分頃に南側足場の三階付近で人影を見た」と伝えれば、管理側も確認する場所を絞りやすくなります。

足場の出入口が開いていた場合は、どの入口だったのか分かる範囲で説明してください。

住民から同じ場所について複数の連絡が入れば、管理方法に問題がある可能性も考えられます。

施工会社側で施錠方法や巡回方法を確認し、防犯カメラの映像を確認する対応につなげられるでしょう。

工事開始前に緊急連絡先を掲示しておけば、住民も異変を見つけた時に迷わずに連絡できます。

緊急性がある場合は警察へ連絡する

住戸への侵入を目撃した場合や、窓を壊そうとしている人物がいる場合など、緊急性が高い状況では警察へ連絡してください。

管理会社や施工会社への連絡を待っている間に被害が広がる可能性がある場面では、警察への通報を優先します。

住民自身で相手を取り押さえたり、足場へ出て確認したりする必要はありません。

警察への連絡を考えたい状況を紹介すると、

  • 住戸へ侵入しようとしている
  • 窓や扉を壊している
  • 足場へ不審者が侵入している
  • 住民へ危害を加える恐れがある
  • 窃盗や器物損壊の被害が発生している

例えば、足場からベランダへ入り、窓を開けようとしている人物を見つけた場合は、室内の安全な場所へ移動して警察へ連絡します。

玄関や窓を施錠して、家族がいる場合は同じ場所で安全を確保してください。

すでに不審者が立ち去った後でも、窓の破損や足場への侵入跡が残っている場合は、触らずに状況を記録しておくと確認に役立ちます。

管理会社や施工会社にも連絡して、防犯カメラや入退場記録などを確認できるよう情報を共有しましょう。

防犯対策を見直して住民へ再周知する

不審者の目撃や侵入形跡が確認された後は、現場の防犯対策を見直す必要があります。

足場の出入口、仮囲い、防犯カメラ、センサーライト、夜間の巡回などを確認して、問題があった場所は早めに改善してください。

住民側にも発生した事実と注意点を共有すれば、建物全体で警戒しやすくなります。

見直したい防犯対策を紹介すると、

  • 足場出入口の施錠方法
  • 侵入防止扉や仮囲いの状態
  • 防犯カメラの撮影範囲
  • 夜間や休工日の巡回方法
  • 住民への緊急連絡方法

例えば、足場の裏側が防犯カメラの死角になっていた場合は、カメラの向きを変えたり仮設カメラを追加したりする方法があります。

出入口の施錠が不十分だった場合も、鍵の管理方法や作業終了時の確認手順を見直してください。

住民へ再周知する際は、不安をあおるのではなく、発生した時間帯や場所、今後の対策、住民が注意する内容を具体的に伝えることが重要です。

「ベランダ側の窓を施錠する」「不審者を見ても直接声をかけない」など、行動につながる情報を示すと分かりやすくなります。

工事期間中に環境が変わった場合も、防犯対策を固定せず現場の状況に合わせて見直しましょう。

大規模修繕工事中の防犯に関するよくある質問

大規模修繕工事中の防犯は、足場やメッシュシートの設置によって普段とは異なる環境になるため、住民から細かな疑問が出やすくなります。

窓の施錠だけでなく、夜間の物音、長期不在、宅配業者への対応、子供の留守番、防犯グッズの使い方など、生活の中で判断に迷う場面も少なくありません。

建物全体で対策を行っていても、各住戸の生活状況によって注意すべき点は変わります。

昼間は作業員の出入りが多く、夜間や休工日は人目が少なくなるため、時間帯ごとに意識したいポイントも異なります。

足場がある期間だけ見直した方がよい習慣や、管理会社・施工会社へ確認したい内容を整理しておけば、不安を減らしやすくなるでしょう。

窓の開け方や置き配、住戸内への立ち入りなど、本文では触れきれなかった生活上の疑問が残っている人もいるかもしれません。

住民が実際に迷いやすい防犯上の疑問を、よくある質問としてまとめて紹介します。

足場がある期間でも窓を開けて換気してよいですか?

足場が設置されていても、窓を常に閉め切る必要はありません。換気する場合は、自分がいる部屋の窓を短時間だけ開け、部屋を離れる時には閉めて施錠すると安心です。足場側に面した窓や作業員が通る可能性のある窓は、開けたまま放置しない方がよいでしょう。工事内容によっては高圧洗浄や塗装で窓を閉めるよう案内される日もあります。外出時や就寝時は全ての窓を施錠し、小窓や浴室、トイレの窓も足場から近づける位置にないか確認してください。換気を優先したい日は、足場から離れた窓を使う、在室中だけ開けるなど生活に合わせて調整できます。工事中は窓の開閉制限が出る日もあるため、掲示や作業予定も確認してから換気しましょう。室内に人がいても別室の窓までは常に確認できないため、換気が終わったら施錠する流れまでをひとつの習慣にしておくと確認漏れを防ぎやすくなります。

網戸だけ閉めておけば足場からの侵入対策になりますか?

網戸は虫の侵入を防ぐための設備で、防犯用の鍵として考えることはできません。足場がある期間に窓を開け、網戸だけ閉めた状態にしていると、外側から窓付近へ近づける環境では十分な侵入対策にならないでしょう。換気で窓を開ける時は在室中に限り、部屋を離れる時や外出時、就寝時にはガラス窓を閉めて施錠してください。小さな窓でも足場から手が届く位置にあれば同じ考え方です。窓を少しだけ開けたい場合は、開口幅を制限できる補助錠を利用する方法もあります。網戸そのものに追加のロックを付けても、ガラス窓の施錠を省略する理由にはなりません。普段は高層階で窓を開けたままにしている家庭も、足場が撤去されるまでは施錠方法を見直しておくと安心です。家族にも「網戸は鍵ではない」と共有し、子ども部屋や寝室など普段確認しにくい窓も含めて施錠状態をそろえておくことが重要です。

防犯フィルムは大規模修繕工事中の対策に使えますか?

防犯フィルムは、窓ガラスを破って侵入しようとする行為への対策として検討できます。補助錠や窓用センサーとは役割が異なるため、ひとつの設備だけに頼らず組み合わせて考えるとよいでしょう。工事期間中だけの対策であれば、取り外しやすい補助錠の方が使いやすい家庭もあります。防犯フィルムを貼る場合は、窓ガラスの種類や製品の施工条件を確認してください。賃貸住戸やマンションでは、設置方法によって窓枠や共用部分に影響する場合があるため、加工が必要な製品は管理規約や管理会社への確認が必要です。自分で加工したことで原状回復や窓の性能に影響する可能性もあります。工事期間、住戸の位置、既存の施錠設備を見ながら、必要な対策を選ぶことが重要です。既存の窓設備へ大きな変更を加えなくても、補助錠、センサー、室内側の防犯対策を組み合わせるだけで工事中の不安を減らせる場合があります。

住民が足場や共用部に防犯カメラを設置してもよいですか?

住民が足場や共用廊下へ自由に防犯カメラを設置するのは避けた方がよいでしょう。足場は施工会社が管理する作業設備であり、共用廊下や外壁も住民が自由に設備を取り付けられる場所とは限りません。カメラの固定方法が工事の妨げになったり、他の住戸や共用部を必要以上に撮影したりする可能性もあります。追加の防犯カメラが必要だと感じた場合は、管理組合や管理会社、施工会社へ相談してください。住戸内から自宅の窓や玄関付近を確認するカメラを使う場合も、撮影範囲には注意が必要です。既存の防犯カメラで足場周辺を確認できない場合は、管理側で仮設カメラの設置や向きの変更を検討する方法があります。住民が個別に設備を増やす前に、建物全体の防犯計画を確認しましょう。共用部分へ機器を設置する場合は、撮影範囲や管理責任も含めて建物全体で決める方が、住民同士のトラブルを避けやすくなります。

大規模修繕工事中でも置き配を利用して大丈夫ですか?

大規模修繕工事中は、置き配の場所が作業員や資材の通行経路と重ならないか確認してください。玄関前が共用廊下にあたるマンションでは、荷物を長時間置くことで通行や工事の妨げになる場合があります。工事期間中は普段より多くの人が共用部を出入りするため、防犯面でも荷物を放置する時間は短い方が安心です。宅配ボックスが利用できる場合はそちらを選び、在宅時間に合わせて日時指定する方法もあります。高価な商品や個人情報が分かる荷物は、できるだけ直接受け取るとよいでしょう。施工会社から共用廊下の使用制限や資材搬入の案内が出ている日は、置き配を避けてください。普段と同じ受け取り方法を続けるのではなく、工事中だけ一時的に変更する方法も考えておきましょう。玄関前に荷物が長時間残っていると不在を推測される材料になることもあるため、受け取り通知を確認したら早めに室内へ入れてください。

子供だけで留守番する日はどのような防犯対策が必要ですか?

子供だけで留守番する時間がある家庭では、工事期間中の対応ルールを具体的に決めておくと安心です。知らない人からインターホンで「工事関係者です」「点検に来ました」と言われても、玄関やオートロックを開けないよう伝えてください。足場や工事用出入口へ近づかないこと、窓の外で物音がしてもベランダへ出ないことも確認しておきましょう。正規の作業員が住戸への対応を必要とする場合は、管理会社や施工会社から事前に案内されるのが基本です。判断に迷った時は保護者へ連絡し、つながらなければ玄関を開けないという簡単なルールにすると分かりやすいでしょう。工事期間中は見慣れない大人が増えるため、普段より具体的な場面を挙げて説明することが重要です。保護者が不在になる時間帯と工事予定を重ねて確認し、作業員がベランダ側へ入る日はカーテンや窓の施錠も事前に確認しておきましょう。

大規模修繕工事で作業員が住戸内へ入ることはありますか?

大規模修繕工事では、外壁やベランダ側の作業だけで住戸内へ入らない工事も多くあります。設備確認や特定の作業で室内への立ち入りが必要になる場合は、通常は対象住戸、日時、作業内容などが事前に案内されます。突然訪問した人から「工事の確認で室内に入りたい」と言われても、事前案内がなければその場で入れる必要はありません。作業員の会社名や用件を確認し、管理会社や施工会社へ問い合わせてください。腕章や作業着を着ていても、それだけで正規の作業員と判断するのは避けた方が安全です。事前に訪問予定がある日は、家族にも時間帯や業者名を共有しておきましょう。予定と違う時間や別の業者が来た時にも、確認してから対応すれば防犯上の不安を減らせます。事前通知がポスト投函、掲示、管理アプリなど複数の方法で届く場合もあるため、訪問予定がある時は最新の案内を確認してください。

窓のクレセント錠だけでも工事中の防犯対策として十分ですか?

クレセント錠だけで十分かは、窓の種類や住戸の位置、足場との距離によって判断が変わります。クレセント錠は窓を閉めた状態で固定する役割がありますが、足場から窓へ近づける期間は、普段より侵入への警戒を高めた方が安心です。窓を開ける機会が少ない部屋では補助錠を追加し、掃き出し窓には開閉センサーを併用する方法もあります。全ての窓へ同じ対策をする必要はなく、足場に近い窓、外から見えにくい窓、普段施錠を忘れやすい窓から優先して確認してください。既存の鍵にぐらつきや不具合がある場合は、工事中だからと放置せず管理会社などへ相談しましょう。防犯設備を増やす前に、まず現在の窓が確実に施錠できる状態か確認することが基本です。家族全員が施錠方法を把握しておけば、補助錠を追加した後の閉め忘れも防ぎやすくなります。日常の開閉を妨げない位置へ設置することも確認してください。

工事関係者を名乗る電話や訪問にはどう対応すればよいですか?

工事関係者を名乗る電話や訪問があっても、すぐに個人情報を伝えたり玄関を開けたりしないでください。大規模修繕工事中は施工会社名や工事内容を住民が知っているため、それらしい説明をされると正規の連絡だと思いやすくなります。口座番号、暗証番号、現金の支払いなどを突然求められた場合は特に注意が必要です。判断できない連絡があった時は、相手から伝えられた番号へ折り返すのではなく、工事のお知らせや管理会社の正式な連絡先を使って確認してください。訪問の場合も、ドアを開けずにインターホン越しで会社名と用件を確認できます。工事に関する支払い方法や連絡方法を事前に住民へ共有しておけば、不審な電話や訪問にも気付きやすくなるでしょう。家族の一人だけが工事内容を把握している状態を避け、訪問予定や正式な連絡先を家庭内で共有しておくことも有効な防犯対策です。

足場の撤去が始まったら防犯対策をやめてもよいですか?

足場撤去が始まった後も、全ての足場がなくなるまでは防犯対策を続けてください。解体作業は建物全体で同時に終わるとは限らず、一部に足場が残っている期間があります。自分の住戸付近の足場が外れたように見えても、別の場所から近づける経路が残っている可能性も考えておきましょう。施工会社から足場撤去完了の案内が出るまでは、ベランダ側の施錠や補助錠などを継続すると安心です。撤去作業中は作業員の出入りも増えるため、オートロックや共用部での対応も工事中と同じように考えてください。仮囲いや資材置き場だけが残っている場合も、通常時の環境へ完全に戻ったとは限りません。出入口管理が通常の状態へ戻ったことを確認してから、工事期間中だけ行っていた対策を見直しましょう。防犯グッズを撤去する場合も、窓やサッシを傷めていないか確認し、通常の施錠方法へ戻した後に鍵が正常に使えるか確かめてください。

フェアリノベーション株式会社の外壁診断のおすすめポイント!

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将来的に大規模修繕工事や外壁調査を検討している段階の方でも問題ありません。

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    この記事を書いた人

    外壁修繕・防水工事の職人のち起業、リフォーム会社を経営 |外壁修繕の会社で外壁の劣化調査や修繕、防水の技術や知識を学び独立して起業➡︎個人事業として開業し、10年後の2023年9月に法人設立➡︎業界によく見られる多重層下請け関係による発注者への不利益や末端業者からの搾取する構造を変革し、皆がフェアであるようにという思いを込めて、事業へ注力しています。

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